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K中隊の日々

[考察] NYPD旧制服シャツ

今回は1970年頃~95年まで過去採用されていた、NYPDの旧制服シャツにスポットを当てたいと思います。
1986Fort Apache41st Precinct in the Bronx
(本記事は下の「続きを読む」からご覧下さい)


ライトブルーは現行の制服から数えると一世代前のユニフォームにあたります。
遡ること1970年頃まで、NYPDは現在と同じダークネイビーのユニフォームシャツを採用していました。
1970年代初頭、当時の警察に対するイメージアップを目指してダークネイビーからライトブルーの制服へ変更されましたが、
その後1970~80年代の混沌の時期を経て、1995年にはイメージ向上と警察改革の一環として元来のダークネイビー(現行)へ戻っています。
そんなライトブルー時代のユニフォームシャツについて、個々の違いやマイナーチェンジも交えてご紹介します。
※写真はコレクションの関係から全て半袖のみとなっていますが、長袖も基本的なデザインは同じですのでここでは省略します。

[1] 一般形(黒色ボタン)
 workwear.jpg
 全般において最も一般的だったデザインその壱です。ポリ:コットン=65:35の配合で現行のポリ:レーヨンとは異なります。
 実使用と経年劣化のせいもあると思いますが、生地が現行のものより薄く非常に風通しが良いです。

 IMG_2406.jpg
 前面胸部にはダミーのポケットフラップが縫い付けられており、胸ポケットは存在しません。
 また背面は一枚布となっており、近年ではメジャーな折り目(縫込み)が無い事が判ります。

 IMG_2407.jpg
 ボタンの色は黒色、というよりは暗い灰色に光沢の付いた仕様です。WorkWear製。
 後述のConqueror系とElbecoブランドの製品を除いて、大体のメーカーがこの黒色ボタンで納入していたのではないかと推察しています。

 (参考写真1) 1978年撮影
 78年Pictures of Life of the New York Police Department in the 1970s (58)


[2] 一般形(水色ボタン)
 conquerer.jpg
 一般的だったデザインその弐です。といっても、ボタンの色が水色である事以外は同じです。
 (もちろん、他にも細かな違いはあったかと思われますが、流石に収拾がつかなくなってしまうので・・・笑)

 IMG_2412.jpg
 水色のボタンは写真のConqueror製とその系列ブランド、およびElbeco製品に多いのではないかと思われます。
 色は相変わらず半透明に近い光沢のついたボタンで、ややパールに近いような印象を受けます。

 (参考写真2) 1980年撮影
 2417031108_990975e31f_b-1980_20160818160239889.jpg


[3] 後期形(水色ボタン)
 elbeco.jpg
 [1][2]のデザインに加え、前面の左右には縦に縫い込みの意匠と、背面にはリップストップの役目を持つと思われる加工が施された仕様です。
 前面はともかくとして、背面は縦に3本線の縫い込みがなされたもので、現行のシャツとほぼ同じ仕様に近づいています。
 所見ですが、80年代後半頃から使用されたのではないかと思われます。

 IMG_2394.jpg
 因みにこのElbeco製シャツは撮影用に拝借した物ですが、現在の制服に切り替わる3カ月ほど前の95年7月にイクイップメントセクションで購入された物とのことで、
 襟章用ホールが無かったりバッジホールの加工が様変わりしていたり・・・と、特に最後期の仕様ではないかと推察しています。
 ・・・襟章用のホールが存在しないということは、当時からスクリュー式ではなくピン式の襟章があったという事にもなりますね('ω')

 IMG_2401.jpg
 バッジホールは丸型からこのように横に切れ込みが入った加工となっています。

 (参考写真3) 補助警察ですが、93年に撮影された使用例
 NYPD-Uniforms-0042004770202-1993_20160818160233ca5.jpg

 (参考写真4) 94年頃撮影。背面のデザインからこのタイプの使用多く確認出来る
 2478859117_db66c452a3_b_20160818160204977.jpg


[4] 後期型亜種(参考)
 tact.jpg
 [3]の前面に胸ポケットが追加され、現在採用されているシャツと同じ仕様のものです。
 亜種 と書いたのは確認した限り、ほとんど使用例が見られなかったからです。
 全装備品の基準となる、イクイップメントセクションでの扱いは恐らく無かったものと思われますが、民間ショップでの扱いが有ったのか、完全なる私物か、はたまた試験採用か・・・?よく分かりません(^_^;)
 当時としては先進的なデザインだったと考えられ、現行のシャツもこれをベースにデザインの指定がなされていると思われます。
 (※写真は現在の交通・学校警察向けですが、ボタンの色を除いてほぼ同じです)

 IMG_2422.jpg
 IMG_2421.jpg
 余談ですがTactSquad製のNYC交通・学校警察向けシャツは、バッジホールが3カ所と特殊なデザインになっています。
 これは市警察で使っているバッジと、交通・学校警察が使用する汎用的な楕円タイプのバッジとで足の幅が異なるため、どちらのバッジも対応できるようになっているそうです。

 (参考写真5) 手前一番右の警察官による着用例、1989年撮影。
 1989-z2f3fdvus2d_201608181603168c3.jpg


[5] テーラーメイド品(参考)
 16381860761_80ede3b0b8_o_20160818160340335.jpg
 現在の制服は男性・女性用ともに各社サイズが豊富で、テーラーメイド品は殆どない(あっても仕様が規定されているので、外観では判断がつきにくい)と思われますが、当時は警察官が個人で作らせたと思われる仕様がごく稀に見られます。
 (上記の写真ですと胸部のダミーフラップの形状からテーラーメイドかと推察されます)


―如何でしたでしょうか。
ライトブルーシャツは約20年間と長きに渡って採用されており、また現在と違って鮮明な写真資料も少なく、
こうして分類分けするのにも結構な時間がかかってしまいました(苦笑)が、もし同ジャンルに興味のある方がいらっしゃれば、収集や類似品の発見にお役立て頂ければ幸いです。
  1. 2016/08/18(木) 18:24:31|
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